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非認知能力ってなに?その(1)今回はコラムとしてお読みください。

最近、乳幼児における非認知能力の重要性についてよく耳にします。非認知能力ってなに?、何故それが人間(人生)にとって大切なの?どうしたら非認知能力って身に付くの?みんなで考えてみましょう!まず、非認知能力とは、大まかに言ってしまえば認知能力ではない能力、、、。認知能力とは、計算、学習、学校のテスト等、偏差値とか数値化できる能力のことです。それに対して非認知能力とは、数値では表せない能力、例えば自分の事を好きだと思える力、、自分の気持ちを前向きにコントロールできる力、何かに夢中になる力、他者とコミュニケーションが出来る力、等の事を言います。どちらも、人間生きていくうえでとても大切ですよね。どちらかと言えば、今までは目に見える認知能力を重視していた傾向がありました。ところが近年、非認知能力を乳幼児期に身に付ける事がその後の人生を左右するとの考えが大きく注目される様になりました。
アメリカの経済学者のジェームズ・ヘックマン(ノーベル経済学賞受賞者)という人がある実験をしました。アメリカのミシガン州の58世帯の幼児に対してこの研究は実施されました。そこからわかったことは、大人から愛情豊かに乳幼児教育を受け非認知能力を身につけた子どもは40歳時点で経済的にも、社会的にもそれを受けなかった子どもに比べ高い成果を得ているということでした。更に、教科学習を先取りし高いIQを得たとしてもそれは短期的なもので、その数年後には早期教育を受けなかった子どもに追いつかれることも多いことが明らかになりました。つまり、就学前教育を受けた子ども達が獲得した能力の中で、長期的に持続したのは「非認知能力」で、それこそが、将来の成功につながる重要な能力だという事がわかったのです。(このような事から非認知能力は、「あと伸びする力」とも言われてます。)このことにより非認知能力をいかに育てていくかが乳幼児教育には非常に大切なことが確認されました。それゆえに保育園では子どもの非認知能力を伸ばす教育が非常に重要になってきます。 当園のの保育理念で「私たちは愛情豊かで丁寧な保育をおこないます」そして保育目標に「子ども達ひとりひとりが幸せな人生を送れる礎となる保育をめざします」とした所以もここにあります。 
少し話が長くなりましたね。今回はここまでにして、その(2)ではどうしたら非認知能力が身に付くの?について考えていきたいと思います。