その(1)では非認知能力ってなに? 何故それが人間にとって大切なの?について考えていきました。その(2)ではどうしたら非認知能力って身に付くの?について考えていきます。乳児教育には3つの柱があります。まず、「健やかにのびのび育つ」次に、「身近な人と気持ちが通じ合う」最後に、「身近なものと関り感性が育つ」です。1歳以上3歳未満児には、5領域を通じた教育が大切になってきます。5領域とは、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つのことです。あれ、乳児と幼児ではいきなり目指すものが違うの?って思われるかもしれませんが、そうではありません。この5領域は先ほど説明した3つの柱がそのまま成長した姿とお考え下さい。その5領域を育むために必要な保育とは?保育所保育指針には、「心と体の健康には密接な関連がある事を踏まえ子どもの気持ちに配慮した温かい触れ合いの中で心と体の発達を促すこと。」と保育をする際の配慮が書かれています。
心と体の健康には密接な関連がある事を踏まえ子どもの気持ちに配慮した温かい触れ合いの中で心と体の発達を促すこと?その根本には何が必要ですか?
答えは明白!それは「愛情」です。
非認知能力を育む土台はこの「愛情」です。子ども達は愛情豊かな環境で、いっぱい遊ぶことにより、すくすくと非認知能力を培っていきます。ですから、丁寧で応答的な保育をすることにより子ども達に「自分は愛されているんだ。」そして「自分は愛される価値のある人間なんだ。」という事を自覚してもらい、それに伴い「人って信じれるんだ。」との気持ちを芽生えさせることが大きな土台となります。また、それと並行し、子ども達は保育士相手にたくさんたくさん遊ぶ事が大切です。だから、保育士はたくさん勉強して、たくさん経験を積んで、多くの遊びの引き出しを持ち、子ども達の遊びに向き合う必要があるのです。当園の保育方針に「遊びを通じて子ども達の能力を伸ばします」とありますが、これは当園の保育方針の柱であり、非認知能力を育むための教育への強い決意です。
皆さんも、ご家庭で子ども達の遊びをじっくり観察してみて下さい。一見単純な繰り返しであっても、その一つ一つに大きな意味が隠されている事をどうか見逃さないでください。
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